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伯州散とおできの漢方治療

癰(よう)とは
化膿性の病気、一般にいうおできのことを漢方では癰(よう)といい、内(内臓)にできるおできを内癰、外にできるおできを外癰といいます。 

外癰の漢方治療
内服と外用による治療法があります。
(内服)
①炎症の初期(発赤、腫れ、痛みなど)
荊防敗毒散、十味敗毒湯またはそれぞれの加減
(荊防敗毒散)
荊芥、防風、羌活、独活、柴胡、前胡、薄荷、連翹、桔梗、枳穀、川きゅう、金銀花、茯苓、甘草
(十味敗毒湯)
柴胡、桔梗、防風、川きゅう、桜皮、茯苓、独活、荊芥、甘草、生姜
②炎症がまだあり、化膿が始まる
托裏消毒飲
(托裏消毒飲:万病回春)
防風、当帰、川きゅう、白し、桔梗、厚朴、皂角、括ろう根、穿山甲、陳皮、黄耆、金銀花
(托裏消毒飲:外科正宗)
防風、当帰、川きゅう、白し、桔梗、皂角、人参、白朮、茯苓、陳皮、黄耆、金銀花
③炎症が治まり膿が形成又は排膿が始まる
千金内托散
(千金内托散)
人参、当帰、黄耆、川きゅう、防風、桔梗、厚朴、桂皮、白し、甘草
④化膿が慢性化して治らず、薄い膿が止まない
帰耆建中湯、黄耆建中湯又はこれに伯州散を兼用
(帰耆建中湯)
当帰、桂皮、生姜、大棗、芍薬、甘草、黄耆、膠飴
(黄耆建中湯)
桂枝、生姜、大棗、黄耆、芍薬、甘草、膠飴
(外用)
中黄膏、破敵膏、紫雲膏などがあり、内服と兼用又は単独で使用。詳しくはこちら中黄膏、紫雲膏の使い方をご参照ください。

伯州散とは
伯州散は、津蟹、反鼻、鹿角の各黒焼きを等分に混合したもの。(商品はこちら)
「津蟹(さわがに)霜」は、筋肉を壮んにする。
「反鼻霜」は、まむしの黒焼きで、本方の主薬になっている。興奮・強壮・発表・温補・鎮痛・排膿・肉芽発生促進の作用がある。従って、炎症症状や浸潤の初期に用いると、腫脹疼痛を増し、癌腫などでは癌細胞の進行を促進させ、また喀血などを起すことがある。
「鹿角」は、熱を散らし、血をめぐらし、腫れを消失させる作用があり、反鼻や津蟹の働きを調節し、治癒機能を促進させるものと思われる。
陰証の癰(おでき)と慢性潰瘍に主に用いられ、別名を外科倒しともいう。陰証とは、病気は弱いものの、体力がなくて治す力がなく、慢性で治らないものです。
1日2~3回、1回1~2gを内服、又は外用として使用。

伯州散の応用
亜急性又は慢性に移行した化膿の時期で、排膿の力が弱く、肉芽の発生の悪いものに適応する。本方がよく適応すると、排膿が促進され、または消散する。また、潰瘍面は肉芽の発生が良好となる。
(応用)
蜂窩織炎、乳腺炎、リンパ腺炎、肛門周囲炎、痔ろう、中耳炎、カリエス、下腿潰瘍、凍瘡の潰瘍、褥瘡(とこずれ)、結核性の瘻孔、寒性膿瘍などの化膿性疾患で治癒しにくいもの。
下腿潰瘍、凍瘡の潰瘍、褥瘡には、褥瘡膏といい、紫雲膏と混合して外用すると大変有効といわれる。

使用上の注意
活動性の結核、悪性腫瘍の疑いがある者、急性炎症がまだ残存している場合は使用しないこと。

参考文献

1.矢数道明:漢方治療百話(医道の日本社)
2.山本巌:東医雑録(2)(燎原)
3.大塚敬節:漢方診療医典(南山堂)

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